血圧を下げる方法20mmHg

トクホに認定された血圧が高めの方のお茶

2023年1月現在で、「血圧が高めの方へ」とトクホ認定を受けていて、且つ販売されているものは2種類のみとなってます。

商品名 胡麻麦茶
メーカー サントリー
発売日 2007年2月
価格 160円
有効成分 ペプチド

商品名 緑の抑茶
メーカー 佐藤園
発売日 不明
価格 3066円
有効成分 γ-アミノ酪酸 (GABA)

過去に何種類もトクホに認定されたお茶はありましたが、何故か短期間で販売を停止しているものが多いです。 中性脂肪を下げるお茶は何種類かは現在も存在してます。 今後種類が増えましたら都度紹介していきます。


◆ 胡麻麦茶

胡麻麦茶

消費者庁がトクホで「血圧が高めの方に」と記載できる成分の一つにゴマペプチドというものがあります。 サントリーの胡麻麦茶には、ゴマペプチドが入っていることでトクホとして表記の許可を正式に貰えてます。 ゴマペプチドはACE阻害薬と同じ働きをして、血管を収縮させる成分を抑えることで血圧を下げるという仕組みです。 このACE阻害薬は病院で処方される降圧剤の4種類の内の一つですが、病院の薬とゴマペプチドがどれだけ効果が違うかは不明です。

価格:3,425円/24本

メーカーサイト:胡麻麦茶|サントリー


◆ 緑の抑茶

緑の抑茶

静岡県の佐藤園という会社が販売しているトクホ認定の緑の抑茶は、スティックタイプの粉末のお茶で1日1包100ml飲むことで改善されるとのことです。 血圧が高めの方のお茶は少ないですが、緑の抑茶の構造はGABAというストレスによる交感神経の働きすぎを抑制する成分が消費者庁に正式に認められています。 1ヶ月分で3,066円と少し高めですが、臨床試験では12週間続けることで収縮期の血圧が12mmHg減っているデータが認められました。

価格:2,661円/30包

2023年現在は販売中止になっているトクホのお茶

◆ 杜仲源茶

杜仲源茶

350mlで204円のトクホの赤いペットボトルで「血圧が高めのかたに」ゲニポシド酸含有と表示してありましたが、小林製薬さんの公式ページでは製造終了になっています。 しかし、同じ小林製薬さんの杜仲茶で効能が謳ってない「茶色のパッケージ」のものは販売を今現在も継続しています。 2017年に突然ですがネット広告の代理店である東証一部上場の広告主を急に降りたのも関係があったのかもしれません。 血圧が高めの方のお茶として、杜仲茶とゲニポシド酸が数値改善の効果があったと消費者庁に認められて販売開始したのに短期間で終了したのは、恐らく効果がなかったからなのでしょう。 以前にトクホの大嘘と週刊新潮に2017年に掲載されたリストには色々な市販のお茶がありましたがその余波なのかもしれません。 杜仲茶が本当に血圧降下の作用があるのかどうかを検証していきましょう。

参考:杜仲の効果|日本杜仲研究会


◆ 燕龍茶

燕龍茶

ダイドーが過去に販売していた燕龍茶ですが2023年現在は残念ですが販売が過去に中止になっています。 2012年発売にも関わらず2023年時点で全国の工場での生産は既にストップのようです。 杜仲茶と同じく燕龍茶は消費者庁にトクホとして認定してよい成分になっています。 販売中止の理由はダイドーの公式サイトには詳細は記載されておりません。

血圧が高めの方のお茶の市販は意外と少なく勘違いされやすい

ヘルシア

トクホ認定でも血糖値を下げるとか脂肪やコレステロールを減らすとかはヘルシアや伊藤園の特茶など市販でも多いのです。 一方で「血圧が高めの方に」と表記できる商品は、2023年現在で今も販売しているものは「緑の抑茶」と「胡麻麦茶」と同じサントリーの「ゴマペプ茶」と「燕龍茶」の全部で4種類です。 日本古来の緑茶は一見良さそうに見えて種類が実は少ないのは、トクホに認められる成分が市販のお茶に使いづらいからなのでしょう。 気になるのは消費者庁が認めている成分の燕龍茶と杜仲茶が販売を過去に終了している点です。購入して飲んでも一般消費者にはあまり良い効果がなかったのでしょうか。

矢印 血圧正常値を年齢別|政府統計の表

お茶の効果は厚生労働省関連の国立健康栄養研究所では否定的

医薬品と健康食品の違い

杜仲茶は杜仲の葉をお茶にしたものが、40年前くらいから高血圧に効果があると言われて一時的に流行り健康ブームになったりしてました。 世間にはあまり知られていないことですが、杜仲には「樹皮」と「葉」の部分でそれぞれ効果や分類が全く異なっています。 樹皮の方は生薬として医薬品に分類されていて腰痛や肝臓の部分に大変良いとされています。 対して「葉」の部分は健康食品扱いで、血圧を下げる効果がある市販のお茶などとして販売されてきました。 トクホが許可したのは「杜仲の葉」の方で「血圧が高めの方に適した食品」と表示することが正式に許可されました。 しかし、国立健康栄養研究所では世界的な臨床試験を見ても血圧低下の効果を裏付ける実験データは存在しませんと言い切ってます。

消費者庁がトクホに認定した成分はゲニポシド酸

特定保健用食品制度

平成27年の消費者庁のトクホの説明で「血圧が高めの方に」と表示できる成分の例として「ラクトトリペプチド、カゼインドデカペプチド、杜仲葉配糖体(ゲニポシド酸)」とあります。 成分が入っていれば全部表示許可を貰えるかというとそうではなく、各商品ごとに科学的根拠が明らかかどうかを厳重に審査しているとあります。 杜仲茶が血圧を下げるお茶としてここに名前があるということは、効果があったエビデンスのデータがある程度存在したことになります。 ラクトトリペプチドという成分も調べてみると特定保健用食品ではなく、現在は自己申告制でどの会社でも申請すれば取得できる機能性表示になっているのが不思議に思えます。 ゲニポシド酸という成分も調べても複雑で内容が全く分からなかったのですが、お茶を毎日飲むことで血圧が下がるというのは表現が言い過ぎのような気がします。

トクホ認定以外で血圧が高めの方のお茶はあるの?

◆ ドクダミ茶

ドクダミ茶

ドクダミ茶は分類として「生薬」とされていて日本薬局方にも記載があり健康食品ですが、血圧が高めの方のお茶として普段からの未然の予防手段になるとされています。 実際に数値を下げる効果が見られたわけではないですが、普段の生活で未然に防ぐには体に良いとされている食品になります。 副作用として高カリウム血症や肝機能数値の急な上昇がみられるので用法を守って過剰に飲むのは控えましょう。

価格:512円/24包


◆ 玉露

玉露

緑茶や玉露が良いというのではなく、カフェインの含有量が多いと血圧のお茶として効果があります。 理由は後述しますが、カフェインは余分な水分の利尿作用があり高血圧を抑えるのに良いとされています。 お茶で100ml中のカフェインが一番多いのが玉露で煎茶よりもタンニンが少なく少し甘い味になります。

カフェインは体内の塩分を減らし血圧低下になる

コーヒー

カフェインは体内の水分を排出しやすくする利尿作用が第一にあります。 尿には水分と共に血液中の塩分も一緒に含まれるので、カフェインにより体内の塩分濃度を下げる役割があることになります。 お茶が血圧を下げると言われている主な理由は、この利尿作用があるからです。 しかし、カフェインだけでいうと、どんなお茶よりもコーヒーの方が含有量が多いので数値を下げるだけならコーヒーの方が本当は優れているのです。 しかし、どちらも過剰摂取することで慢性的な中毒になるのでお茶やコーヒーので血圧を下げようとするのは健康にあまり良くないので、おすすめできません。


TOPページのロゴ

矢印 血圧を下げる方法の一覧【実践20mmHg】即効性

このページの先頭へ