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バナナに含まれるカリウムがナトリウムを排出して血圧を下げる
バナナなどの食事から接種したナトリウムが血圧を上げる働きがあり、塩分を少なくすることが本来は一番良い方法です。 体内のナトリウムは、カリウムを食すと尿や便として排出してくれる働きがあります。 バナナはカリウムが豊富に含まれる食材なのと、手軽に食べれるので、人気なのでしょう。 日本人の食事摂取基準(2020年)では、体内の「ナトリウム÷カリウム」の濃度が低いことが血圧に良い影響を与えると発表されてます。 「日本人を対象とした NIPPON DATA 80 の報告では、リウム/カリウムの摂取比が低いと、総死亡率、循環器疾患による死亡率、脳卒中による死亡率など高血圧が原因と考えられる疾患による死亡率が低いことが示されている」
カリウムは、多くの食品に含まれており、通常の食生活で不足になることはありません。 カリウムの1日の接種推奨量は、1600mg/日。統計で成人では、1800mg/日なので不足することはないです。 男性よりも女性の方がカリウムを接種してないというデータ。便秘になりやすいのと関係しているのかもしれません。
参照:日本人の食事摂取基準2020 の「271ページにカリウムについて」
しかしWHOが高血圧に効能があるカリウムの摂取量は、3510mg/日と2012年に発表している。 様々な実験データが、1日のカリウム摂取量が3510mg/日が血圧を下げるのに望ましいとあるにも関わらず、重症化予防のエビデンスには乏しいということで大々的な発表は見送られている。 日本人の食事のカリウムの平均と目標の差は、凡そだが1700mg/日になります。 バナナ1本に含まれるカリウムは、360mgである。 血圧を下げるのにバナナで埋合せをすると、毎日5本を食事以外で接種する必要があります。 問題となるのは、5本だと摂取カロリーが600kcalになり、1食分に相当することです。 栄養が偏ることもあり、栄養士が推奨するバナナの1日の摂取量は1~2本に抑えるとのことです。 他の問題として中性脂肪が上がりやすいというのもある。
バナナを18時30分に夕食と一緒に食べるのが血圧を低くする効能
ナトリウムの尿による排出は、夕方が高く夜間が低くなる。 夕食を早めに18時ごろに食べて、22時30分頃に尿を排出すればナトリウムが大量に放出されるので、バナナを食べる推奨時間は18時が良いとされる。 食事で接種したナトリウムはカリウムによって約6時間で90%は尿や便で排出されるが、夜間は残ってしまうので、夕食を早めに取ることが血圧を下げるのに良い習慣になる。 一般的なデータでは食後の2~4時間くらいで尿排泄がピークになるので、就寝が22:30とすると18:30ごろに食事とバナナを接種するのが血圧を下げることになります。 夕食を遅く取ることはアルドステロンの分泌を促してしまいます。アルドステロンは腎臓から分泌されるホルモンで塩分を調整する働きがあり、高くなると血圧も上昇します。
バナナの会社ドールが行った4週間のバナナと血圧の実験で、排便量が増えた
バナナを4週間食べることで、収縮期血圧・拡張期血圧・体重・排便量などを計測した2021年の実験になります。 バナナをいつ食べるかは時間は指定されてなく、自宅に送られてきたものを1日1本(120g)食べるという方法です。 実験の結果は、血圧が上も下も約6下がり、排便回数と排便量が増加してます。 体重は変化がなくダイエットに効能がある訳ではないようです。
高地バナナと低地バナナと2種類を実験に使っていて、違いは含まれるGABAでしたが、どちらも有意差がありませんでした。 バナナを販売したい会社が行った実験なので、都合の良いデータになっている可能性もあります。 Google論文検索では、バナナと血圧を扱った実験というのは他には見当たりませんでした。
腎臓が悪い人はバナナを食べるのは心臓にも悪く危険なので避けた方が良い
腎臓の機能が低下するとカリウムが排泄できなくなり、血液中のカリウムが増加することがあります。 カリウムの増加は不整脈を起こしたり、心臓を停止する危険がありますので、医師によりカリウム制限を指示された場合は、カリウムの制限を守るようにしてください。
バナナだけでなく腎臓が悪い方は、普段の食事でもカリウムを減らす必要があります。 腎臓病以外の人では、カリウムが心臓に悪い影響を及ぼすことはないので、バナナを食べることに不安を持つ必要はありません。 ネット上で「バナナ 心臓に悪い」というのは、カリウムを腎臓で処理できなくなった人が心筋梗塞を起こす可能性があるという理由になります。