血圧を下げる方法20mmHg

血圧サージの記事一覧

24時間血圧測定検査をする利点は脳梗塞の危険性を回避

起床から2時間後の血圧のグラフ

普段の生活で測定するときは、その瞬間の数値を見ているので1日でどれくらい変動するものかを表したのが上図になります。 NHKのためしてガッテンで放映された実際に起床してゴミ出しに行ったときに、脳梗塞で倒れられた方の24時間血圧測定検査のグラフになります。 朝5時の時点で収縮期が75だったのが、起床した8時には180まで跳ね上がっているのが分かります。 日中も140以下で問題なく推移していたのに、結果を見ると朝のモーニングサージという複数の危険要因(起床・ゴミ出しの坂道・睡眠不足・深酒)が重なって脳梗塞になったようです。

このグラフの方は、普段から薬を飲んでいたこともあり、毎日計測して手帳に数値をこまめに付けていました。 薬の作用で上が120くらいで毎日推移していたのに、何故脳梗塞になったのか、その時偶然24時間血圧測定検査をしていたから分かったモーニングサージの危険性について説明していきます。

参照:24時間血圧測定検査|公益法人 榊原記念クリニック

4000円のスマートブレスレットで24時間血圧測定はできる?

スマートブレスレット

腕時計のように手首に巻くことで、画面をタップすると24時間いつでも20秒ほどで血圧測定ができるのがスマートブレスレットです。 スマホのアプリと瞬時に連動させることで毎時間の履歴を自動で保存することも可能な商品もあり、高額な機器ABPMでなくても好きな時に計測できるという代物です。 心拍数や運動量や酸素濃度まで計測出来て販売価格が4000円と割と安いのが不思議です。 多くの種類がAmazonでも販売していて、説明書きを見ると「日常の数値として参考にする程度で医療の判断にしないようにしてください」という注意書きがきちんとあります。 市販のスマートブレスレットを実際に使用した方の血圧の精度の感想ですが、あまり評判がよくありません。 手首に軽く巻くだけなので正確な数値が取れないのでしょう。 そんな中、2018年にオムロンが薬事法に対応できる手首に巻くだけの24時間血圧測定のスマートウォッチを開発したというニュースです。 他者との差別化で誤差が少ない数値を手首だけで計測できるようにしたとのことでアメリカのラスベガスで公開され、日本では2018年中に販売が予定されています。

参照:オムロンのスマートウォッチの差別化|MONOist

自由行動下24時間血圧測定検査の費用や料金

24時間血圧測定器を装着

病院では保険適用の3割負担で600円と安い費用で24時間血圧測定検査を受診することができます。 昔は5,000円くらいだったのが、簡易的な機械が出来始めたので思ったより安く行えます。 昼間は30分間隔で、夜間は1時間間隔で自動的に機器が作動して数値をデータとして忘れず記録してくれます。 小さな手のひらサイズの装置(ABPM)をぶら下げて常に腕にカフを巻いていて24時間血圧測定検査を自動で随時行います。

2017年発売で25万円

家庭用の個人で購入できる24時間血圧測定検査は25万円と一般人が所有するには不相応で想像以上に高額の部類になります。 一般家庭で持つには難しい価格なので、病院で保険適用で精密検査をしてもらうのが現実的になります。

24時間血圧測定検査で分かる数値が上がる要因ベスト5

ためしてガッテン

◆ 1位 たばこ

NHKのためしてガッテンで実際に6人で10日間に渡り計測したデータで、最も数値が跳ね上がる要因が大きかったのがタバコの喫煙でした。 たばこを1本だけでも吸うことで数分で約21mmHgも一気に上がるとのことです。


◆ 2位 起床直後から2時間

意外なことに24時間血圧測定検査で分かったのが、朝目覚めた後に一気に跳ね上がるモーニングサージという厄介なものです。 モーニングサージとは、夜寝ている間は抑制性ニューロンで低くなっていた血圧が起床して2時間後までにグングン止まらず上がる現象を表します。サージとは英語で波という名詞の意味です。 普通の人でも平均でモーニングサージで収縮期が20mmHg上がるので、1日の中で一番脳梗塞や心筋梗塞の発生の危険があるのは起床から2時間までの朝です。


◆ 3位 度が過ぎる深酒

お酒は飲むことで直後は血管が広がるので逆に血圧を下げることになります。 しかし、睡眠時無呼吸を引き起こしたり睡眠の質を悪くしたりすることで、寝ている最中ではなく起床時に睡眠前の悪影響が一気に現れます。 それが要因で24時間血圧測定検査のデータだと20mmHgはすぐに上がると言われています。 深酒の一般基準としては、ビール大瓶2.5本以上か日本酒2合以上とのことですので、適量範囲で飲むなら全く何も問題ないようです。


◆ 4位 精神的な緊張や怒り

精神的な外的要因でも24時間血圧測定検査では変動があります。 些細なことで相手に怒ったりすることで闘争モードに入ったり、診察室で医師の問診で緊張したりする白衣高血圧と呼ばれるのもそのせいです。


◆ 5位 月曜日

4位の緊張と同様に気分的な浮き沈みの要因で、休日後の仕事の週初め月曜日のストレスで平均で19mmHg上がるようです。 逆に考えると恐れを抱かず上手にストレス解消をすることで体内の血圧を下げる効果になるということです。

モーニングサージで血圧が高くなる複数の要因が危険

血圧サージを積み木で説明

脳梗塞や心筋梗塞を起こす人の基準は「55mmHg」以上の上昇が起こるかどうかということです。 朝一の起床時だけで20、喫煙すると21、週始めの月曜日だったら19で合計で60mmHg上昇することになります。 この重なりをなくすにはどうすれば良いかがモーニングサージの対策になります。 起床時に寒くない暖かい状況にしておく、就寝前に深酒をしない、慢性の睡眠不足にしないなどです。 24時間血圧測定検査で55mmHg以上上がることがある人は普段から環境の対策が必要になります。

医師や高血圧学会の教授たちのモーニングサージ対策

素足とスリッパの血圧比較表

◆ 朝スリッパを履く習慣(慶応大学教授)

冬に危険なのは、朝起きて冷たい床に素足で触れた瞬間に一気に反応して血圧が上がることです。 足元は寒さを感じやすく、スリッパを履くだけで室温18度の状況でモーニングサージ対策で20mmHg上昇するのを抑えれる効果があるということです。 ベッドや布団の側に履きやすいスリッパを常時置く生活にしてみましょう。


◆ 早めの深呼吸(医師)

2万人のデータから判明した、他人に怒りを覚えた時や緊張した時に30秒で6回深呼吸することで25mmHgの血圧を下げる効果があるということです。 寝不足だった朝に行なうことでモーニングサージの危険対策になるとのことです。 ポイントは5秒に1回とうペースが早めの深呼吸が本当は良いようです。


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